ボールねじ よくあるトラブル

ナットの脱落

ボールねじはナット、ねじ軸、循環部品からなる機械要素ですが、ねじ軸からナットが脱落すると、ボールが外れ、使用ができなくなります。軸上でナットを回転させていると総ねじの場合はナットが抜け落ちてしまう場合があるため注意が必要です。また、小型ボールねじの場合はナットが落下しやすくなります。 ナット脱落の際に、ボールが落下しない場合もありますが、ナットを無理に戻すと、循環回路外にボールが侵入するリスクがあります。また、予圧をかけていない場合は、ボール落下のリスクが高くなります。

トラブルの対処方法

落下防止機構の搭載 軸の固定、ナットの固定 最適な予圧をかける

ボールねじを立てた際にナットが自重で落下しやすいので、落下防止機構を取り付けることはもちろんですが、ナットが落下しないように取り扱う必要があります。昇降部品としてボールねじを扱う場合は、必須となります。
また、摺動検査の際には、軸を固定してナットを回すか、ナットを固定して軸を回すか、どちらかを固定する必要があります。異物混入等により、ボールねじから異音が発生している場合であっても、ボールねじの分解は避けてください。
どうしてもナットを取り外す必要がある場合は、専用の仮軸を使用して下さい。

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よくあるトラブル一覧

長期保管による錆の発生 モーメント荷重、ラジアル荷重による摺動不... ボールねじの衝突によるねじ溝の圧痕 不完全ねじ部へのナットの乗り上げ ねじ軸とナットハウジングの芯ずれ ねじ軸及びナットねじ溝の早期剥離 異常トルクの発生 ボールの循環不良 温度上昇による動作精度低下 給油不足による低寿命化