ボールねじ
修理・オーバーホール事例

ねじ溝の重度損傷によるボールねじ駆動不能

  • 修理項目
    循環部品の破損対応
  • 修理対象機器
    平面研削盤
  • 修理対象箇所
    砥石台送り用
  • サイズ
    φ70リード12ー1,800mm

BEFORE

異音状態ではあったがそのまま使用され、最終的に駆動不能状態となった事例です。
ボールねじ分解の結果、ナット内のネジ溝の片側円周のみが重度の剥離を起こしていました。ボールねじ両端取り付けに芯ずれが疑われる内容です。
強いモーメント荷重を受けた状態の駆動によって異常発熱を起こし、ボールねじが軸方向に膨張した結果、両端を固定するベアリングがスラスト荷重によって破損していました。

AFTER

このケースでは、軸ネジ溝状況がひどく、ナット内のネジ溝はラッピング処置が不可能な為、再稼働後もすぐに使用限界が来ると判断し、新作の提案を行いました。

ねじ軸状況から、ラッピングが可能な場合は、通常以下のような作業を行います。
①ボールねじ分解
②軸全周磨き
③ボール全数交換
④再組立て
⑤再調整
ただし、ベアリングの交換は対象外なので、ベアリングは別途用意していただく必要があります。

ポイント・当社のサービス

今回の事例のように、状態によっては、修理できないことがございます。不具合が生じている中で、無理に使い続けてしまうと、今回のように最終的に、部品の破損などで機械の駆動停止を余儀なくされる可能性があります。不具合が生じた際には無理に加工継続せず、保全を行うことが大切です。ボールねじ 修理・製作センター.comでは、平面研削盤をはじめ、工作機械用ボールねじの修理実績を多数持ちます。故障かなと少しでも感じたら、お気軽に当社までお問い合わせください。

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