用語集

や行

予圧

予圧とは、予め付加させておく圧力のことで、回転軸の振れ精度の向上などの目的があります。 例えば、転がり玉軸受に予圧がない場合、内部にすき間が生まれ、玉の遊びが大きくなってしまいます。このままでは軸の回転振動が大きすぎるため、内部のすき間がゼロになるよう、予圧を適切に設定する必要があります。 予圧を設定することで、転動体の旋回滑り、公転滑り、自転滑りを抑制することができます。また、振動及び共振による異音の発生を防止する効果も期待できます。 ボールねじに予圧を設定する際は、軸方向すきまを小さくし、バックラッシをなくすことが重要です。 予圧をかけすぎると温度上昇やボールねじの消耗の原因になりますので適正な予圧量を設定することが大切になります。 精密な位置決めを行なうためにも、適正な予圧量を設定しなければなりません。